人にやさしく

にんぷ だもんで
にんぷキーホルダーをつけている


渋谷からの帰りの車内
もちろん 空いている席はなかった
ちょっと座りて〜な 少し期待しちゃっている自分もいた
前で座っているのは サラリーマンの兄ちゃん
ま〜 譲ってくれないよな 男の人は大抵譲ってくれないって言ってたし、、


やはりその兄ちゃんも ちらっと私を見たあと寝たふりをした その数秒後
はっと立って 笑顔で どうぞ!! と言った
急な展開に私もびっくりして 動揺しつつも 
あ ありがとうございます〜と さらっと座ってしまった
座った瞬間に 妙に恐縮してしまった 後悔した
だって 土曜のこんな遅い時間まで働いて疲れているだろ〜に
私は友達と飲んできた だけなのに〜
座りたいって 思ったのも 妊婦だから辛くて座りたい んじゃなくて
ただ単に (妊婦じゃなくても)座ったほうが楽だから 座りたかっただけなのに


立ちあがって や やっぱどうぞ座ってください〜 と言うのも変だし 
せっかく譲ってくれたわけだし、、
尚更 座りながら縮こまった
せめて もう一回ちゃんとお礼を言おうと思った


ある駅について 急に兄ちゃんが去って行ってしまうものだから
慌てて立ちあがって ありがとうございましたっ と言ったものの 
ヘッドホンしてたし伝わらなかったかな〜 と思った
兄ちゃんはそのまま4,5歩歩いた先で ちらっとこっち見て 
にっ   て 笑ってくれた


その にっ   がなんとも印象的で
私達は知り合いの間柄だったような 
嬉し恥ずかしいけどどこか満足気のような 
じゃあまたっ!いうような
その一瞬の にっ の表情で もう ズキューン!!! ですよ
兄ちゃんが去って行ったあと 思わず両手で顔を覆ってしまった
とにかく めちゃめちゃ嬉しかった
にっ!! てぇ〜



人にやさしくされるって こんなに嬉しいものなんだ
しかも見ず知らずの知らない誰かにやさしくされる って ズキューンものですよ


いや、にんぷのおかけで あったかい目にあっちゃいました